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高橋 知之; 武部 愼一; 木村 英雄; 松鶴 秀夫; 保田 浩志*; 内田 滋夫*; 佐伯 明義*; 馬原 保典*; 佐々木 規行*; 矢島 達哉*; et al.
JAERI-Research 97-066, 34 Pages, 1997/10
固相と液相の間における物質の分配を示す平衡論的パラメータである分配係数は、環境中における核種の移行を評価するための様々なモデルに用いられており、原子力施設の安全評価上極めて重要なパラメータである。このため「環境放射能研究委員会、環境放射能挙動専門部会」の安全評価用パラメータ検討WGでは、分配係数の測定に関する標準的方法(標準的測定法)及び測定値の利用に関する標準的方法(標準的利用法)を提言することを目的に検討を進めている。分配係数の標準的測定法を提言するための第1段階として、分配係数の比較実験を4機関で行い、測定値に与える様々な変動要因の影響について検討を行った。実験の結果RI溶液の液性、容器の形状及び振とう方法の差異が、分配係数測定値に大きな影響を与えることが明らかとなった。
松本 初夫
JAERI-M 93-025, 68 Pages, 1993/02
原子力施設において施設内および周辺環境に対して、施設内で取扱う放射性物質等による汚染の拡大防止(汚染の閉込め)を計ることは、施設の安全維持に重要な位置を占るものである。その汚染拡大の主因のひとつである「放射性物質が気流に乗っての飛散拡大」を防止する主要な方法として、当該箇所と周辺環境とに「気圧差(負圧)」を設けて気圧の壁により汚染物質を閉込める方法がある。この負圧維持方法は、現在でも昭和32年臨界の原研、JRR-1の負圧維持機構を基本的に踏襲したものであるが現在の原子力施設の置かれている諸条件に十分に対応できないところが見出された。そのため従来方式の欠点を大きく補うことができる負圧維持機能をもつ機構を開発、確立したので、その紹介を行うほか本機構を構成する設備および設計等の解説をする。
原子力安全技術センター*
PNC TJ1545 91-001, 260 Pages, 1991/03
本報告書は、バックグラウンド放射線レベルとその分布を把握する上で、地域的変動の大きな要因となっている地質、岩質に着目し、地質と放射線レベルの関連性について調査したものである。本報告書は、当研究遂行の初年度でもあり、バックグラウンド放射線レベル、および地質と放射線との関係について、測定された文献をサーベイすることに主眼を置いた。さらに、環境放射線による被ばく線量を推定するため、計数率と照射線量率との関係に必要なデータの分析、および地図上に放射線レベルを色別、図示する作業の緒に付いた。